【体験談】エアコンクリーニング、自分でやってみてわかった注意するべき点とは?

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DIY

以前、『エアコンがカビ臭い! 自分で簡単に対処する方法』という記事を書きましたが、
今回はその続編になります。

その後、やっぱりと申しましょうか、
またぞろ臭くなったので今度は自分で内部洗浄をやってみました。

まーそれが思ったより大変で…
翌日寝込むほどでしたので、その顛末のご報告になります

要約

エアコンの機種は 2014年製 ダイキン AN40PRP-W 。

エアコンクリーニングの動画やブログは山ほどあります。
でも、実際にドン臭い素人が、安い道具でやってみる大変さについて記しているものはあまりありません。ほとんどが手順の紹介だけです。(それで正解です。変なのはオレです(;^ω^)

じっさい、作業そのものは素人でもできる簡単な作業です。
バラして養生して洗剤かけて洗えばよいだけなので、
高度な測定器や工具も不要だ。

とはいえですよ、やっぱりエアコンの自力クリーニングは大変な作業です。
身をもって知りました。

これを生業にしている業者の方々には頭の下がる思いです。
高いと言われるエアコンクリーニングですが、むしろ安いのではないだろうか

エアコンクリーニング作業の大変な点

●エアコンクリーニング作業の大変な点


・とにかく暑い(熱中症になった)

作業環境が悪い(壁や天井との隙間が狭い。机やベッドとかも周りにある)

・エアコンの設計が、使用者が掃除をすることを前提にした作りになっていない。(メーカーの犯罪じゃねぇか?)

エアコンが複雑すぎる(お掃除機能とフラップ制御のために、メカ&モーターだらけ)

・なにか外すたびに写真を撮っておかないと、あとで組み立て方がわからなくなる(つまり手間がかかる)

めちゃくちゃ汚れてる(カビとホコリと油で、エイリアンの巣みたいになってる)

・完全に分解して隅々まで洗えなければ、クサい臭いは取り切れない(送風ファンもドレンパンも外せなかった)

始める前から大体は予測はついていたのだけど、実際に自分でやってみたら予想を上回る過酷さだった。だからやりたくなかったんだよねぇ。

朝の 10:20 に開始して、後片付けまで完了したのは 21:20 。
途中に短い休憩をはさみつつとは言え、
なんと11時間もかかってしまった

「んなにかかるわけねーだろ」と思ったそこのあなた、
作業ごとに時刻を記録していたのでお見せしよう。

各作業のタイムスタンプ

am10:20 作業開始。

pm01:04 やっと分解できたものの、送風ファンが外せなかった。
腹減った。なんか食おう。

pm01:45 これからはずした部品を浴室でカビキラー攻めにしてくる。

pm02:07 これから室内機の養生を始める。
pm03:00 やっと室内機の養生が終わった。これから室内機にマジックリンをかける。

pm03:24 室内機にマジックリンをかけた。これから浴室に置いてあるパーツを洗ってくる。
pm03:44 洗ってきた。

pm03:50 これから蓄圧式噴霧器で室内機を洗浄する。
pm05:00 室内機の内部洗浄が終わった。

pm05:10 これからバラして洗ったパーツを組み立てる。
pm06:20 やっと組み立てた。てこずった…

pm06:25 これから室内機の養生を撤去する。

pm08:32 組み立てて冷房を25℃設定で起動した。
これから後片付けを始める。

pm09:20 後片付け完了。疲れた…

おわかりいただけただろうか?
不慣れなこと、初めてやること、おっかなびっくりやってると、
このくらいの時間を消費するのです。

時間がかかった原因は、わたしがドン臭いという認めがたい事実はたしかにある。
でも、それだけが原因ではないことは明らかだ。

初めて分解する機械だし、めちゃくちゃカビだらけで汚いし、
フィルタしか掃除しないお掃除機能なんか付いてるし、
フラップは3つもあるし、ルーバーも左右独立に動くしで、
とにかく可動部が多い

可動部が多いとそりゃそれを駆動するためのメカも増える。
室内機だけでモーターが9個もついているんだからオソロシイ。

こいつらには配線はもちろん、ギヤやらドライブシャフトがわらわらと付属しているから、
うかつに扱うと樹脂製のギヤが零れ落ちて、どう組み合わさっていたのかで悩むことになります。

それにこいつらも漏れなく汚れているので、洗わなければならないのだけど、
電気部品ごとカビキラーかけるわけにはいかないから取り外さなければなりません。
これがまたいちいち地味に面倒なんだ…

次買うエアコンは、
フラップもルーバーも手動がいい。
お掃除機能なんてぜったいいらん。
効いているのかいないのかわからん光触媒フィルタも、ストリーマ空気清浄もいらん。

できれば、送風ファンとドレンパンが簡単に外せるヤツがいい!

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エアコンクリーニングに使った道具

使った道具は下の写真の通りです。

  1. 蓄圧式噴霧器
  2. 養生マスカー
  3. 踏み台(3段)
  4. キッチンマジックリン
  5. カビキラー
  6. バケツ
  7. ゴム手袋
  8. 床養生シート(キャンプで使った断熱シートを流用)
  9. ドライバー(+&-)

あとは、写真にはないですが、掃除機とか、ハサミとか、
養生テープとか、ウエスとかの、どこのご家庭にもあるもの。
マイナスドライバーは無くても可。カバーをコジるときに使っただけです。

この中であまりなじみのない道具は次の面子でしょうか?
一番高価だったので、踏み台も紹介しておきましす。

1.蓄圧式噴霧器

※ホース長が1.5m。
※付属品  取扱説明書、1段1頭口ノズル、肩掛けベルト

2.養生マスカー

3.踏み台(3段)

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買ったのに使わなかったもの

●隙間ブラシ(セリア 100円)
送風ファンのブレードを一枚一枚拭こうと思っていたけど、
暑さと疲労で志半ばで挫ける。
涼しくなったら再戦するつもりなので、そのときに使おう。きりっ!

●ロングハンディーモップ(セリア 100円)
室内機の内側の、送風ファンの裏側を拭こうと思って買ったもの。

芯が柔らかい素材でできていてクニャクニャ曲がる。

だから、これを中に突っ込んで拭こうと思っていたのだけど、
隙間ブラシと同様に、オーバーヒートした作業員(俺)に泣きが入ったため作業を断念した。

代わりにと言っては何だが、ゴム手の手を突っ込んでスリスリしておいた。
見えてるところの黒カビは取れたけど、心残りである…

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蓄圧式噴霧器について

ちゅーーーっと連続して水の出る子供の水鉄砲程度の水圧なので、
高圧洗浄機のパワーを期待していると落胆が激しいです。
できればもっと高圧の、電動ポンプのものが欲しいですね…
しかし、頼りないとはいえ、これが無いと作業性が著しく悪くなるので、
必須アイテムだと言えるでしょう。
1,500円という格安で買えるし、使う水の量を必要最小限に抑えられるので、
排水の処理などがとっても楽になります。
これは素直に入手した方が良いと思います
なんなら 100均の『加圧式霧吹き(ペットボトル用)』でも良いと思います。
なんとこれ100円ですからねぇ。日本の 100均は侮れない。
※なお、洗剤などを噴霧した場合は、必ずノズルを洗浄しておかないと詰まってしまって、イザというときに使えなくなっているかもしれません。お手入れは必須ですよ!

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養生マスカーについて

16mm幅の養生テープに 1,100mm幅のポリシートが取り付けられたものです。
必須アイテムです。エアコンを包んだり、壁や天井を養生したりします。

エアコン1台なら 25m巻きのもの1巻で足ります。

わたしは初めてやったもんで失敗を何度かやって、無駄に消費した量も多かったのですが、
それでもけっこう余りました。

新品の直径がΦ98mm で、使用後はこれがΦ70mmになっていました。

ロールの芯の部分の直径がΦ22mmですので、のら犬頭の計算ではおそらく…
13m 使って残りは 12m 。(たぶん。自信なし…)

つまり 52%使ったので、1巻買っておけば充分ってことです。
心配なら2個買っておけば心の平安を得られます。

また、ポリシートの幅についてなのですが、1100mm の他に 2200mmや 550mm のものもあります。全部揃えるのがベターではありますが、業者じゃあるまいし、日曜エアコン業者としては 1100mmだけあれば事足りると思います。

短ければ継ぎ足せばよいし、長ければ折ったり切ったりすれば良いだけのことです。

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養生マスカーの静電気は諸刃の剣

わたしはこれを初めて使って驚いたのですが、
ポリシートを広げるときに、すごい静電気であっちこっちにまとわりつきます。

壁の養生をするときならばこの特性が好ましいのですが、
そうじゃないときには困ったことになります。

たとえば、エアコンから出る汚水をバケツに誘導するために、
ポリシートを筒状に成形しようとしているときには厄介なことになります。

わちゃわちゃやっているうちに、ポリシートが粘着テープにくっついたりすると
剥がせなくてグチャグチャになってしまって、最初からやり直しになったりする。

わたしはエアコンを包む作業を3回もやり直して汗だくになった。

そこで、次回は『除電ブラシ』を使いたいな。
こんなのとか。

でも意外と高いんだよね。100均で売ってないかな?

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踏み台について

悩んだ末に結局買ったのは、最も一般的な3段のアルミ製踏み台(天板の高さ800mm)です。
(ちなみに、高さ 800mm以下のものは脚立ではなく、踏み台と呼ぶそうです)

理由は、youtubeのエアコン洗浄動画を見ても、ハウスクリーニング動画でも、
作業している業者さんの全員が普通の踏み台を使っていたから。

片側昇降階段タイプの、手すり付きのにするかどうかで迷っていたけど、
そういうのを使っている業者は一人もいなかった。
おそらくそれには理由があるはずだと思ったからだ。

で、実際に使ってみて、その判断が正しかったことを確信しました。

というのも、作業場所は狭く、エアコンの右上を覗き込んだり、左の隅を弄ったりと、
とにかく不安定な姿勢を強いられることが多い。

そういう作業の時に、踏み台を移動させることなく両足を踏ん張って作業するには
スタンダードなタイプの踏み台に勝るものは無い。

使い方の自由度が高く、作業の安定度も高い。
業者が全員コレを使っているのも当然だと思った。

片側昇降の階段タイプは、使用環境が一定している図書館などで使うなら良い選択だと思いますが、エアコン洗浄などの現場仕事で使うのには向いていないと思います。

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洗剤について

使った洗剤は次の通りです。

●室内機の熱交換器には、キッチンマジックリン程度の住居用アルカリ洗剤を使う

熱交換器周辺にはアルカリ性の強い洗剤(カビキラーやキッチンハイター)の使用は厳禁です。
強アルカリ(水酸化ナトリウム)は、銅やアルミを溶かして穴をあけてしまいます。
洗浄が完全にできずに洗剤が残ってしまうと、熱交換器の冷媒の銅菅を腐食させて穴が開いて、エアコンそのものを買い替えするハメになりますよ。
冷媒管の肉厚は t= 0.8mm ~ 1.0mmと薄いものですから用心しておきましょう。
面で溶けるのではなく、小さな穴が開くそうです。(アリの巣状腐食)
マジックリンもアルカリ剤ですが、カビキラーやキッチンハイターのように水酸化ナトリウムは入っていません。
それでも金属腐食性の液体なので、最後は水で充分にすすぐ必要があります。

●外した樹脂パーツには、カビキラーかキッチンハイターなどを使う

外した樹脂パーツには、遠慮なくカビキラーをかけてカビを殲滅しましょう。
ただし、使用後は必ず十分な水ですすいでください。

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迷ったけど買わなかったもの

『エアコン洗浄カバー』は便利そうだったし、実際に便利なんだと思う。

だけどこれ、使ったらカビ汁で汚れる。汚れたら洗わないといけない。
洗ったら乾燥させて畳んで収納しないと臭くなる。
水を通さないだけに、うまく広げて干さないと乾きにくいし、デカイだけに扱いにくい。

ってことを考慮すると、年一でしか使わないような素人には必要ないな。
一日に何台ものエアコン洗浄をする業者さん用だと思います。

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作業

分解

まずは電源プラグを抜きます。
これは絶対に忘れてはいけません!

こいつがうちのエアコンです。(2014年製 ダイキン AN40PRP-W

お掃除機能なんていう邪魔くさいものが付いていて、
メカが無駄にややこしいことになっています。

この中古ボロマンションを買ったときに、前の住人がプレゼントと称して捨てていったシロモノでして、フィルタはドロドロ、吹き出し口から黒いヨダレみたいなものを垂らすホラー物件なのでした。

吹き出す風も悪魔の吐息みたいな、濃厚な悪臭を放っていました。

フィルタの交換に3万円もかけ、ちょいちょいと吹き出し口を拭いたりしていましたが、
もちろんそんなんじゃ焼け石に水だった。

トドメに腐ったOAチェアを直下に置いたものだからさぁ大変。
カビが本気を出してしまいました…

404 NOT FOUND | のら犬あれこれ研究所
のら犬あれこれ研究所

まぁそれはそれとして、この機種のフラップは前面に2枚あるのですが、両方とも壊れています。(笑
パカッと下に開いているフラップは、取り付け部の軸が折れていて開きっぱなしです。
上にもう一枚あったのですが、最初っから取れていました。

今度修理して記事にするかな…
とりあえず工具を使わないでバラせるところまでバラしました。

フィルタ類(吸気フィルタ、光触媒フィルタ浄)をはずしたところです。

さて、次はドライバーを使って分解します。

向かって右側のサイドカバーを外しました。
フラップ駆動用のステッピングモーターが3個と、制御基板が見えています。

制御基板の回路構成はこんな感じのようですね。

ほとんどが電源回路ですね。
おなじみのインバータ回路です。

それと、CPU はルネサスの 16bit 1chip CPU の R5F2156MNFP。
あとはおそらく ASIC が1個と、モータードライバかな?

そしてこれが全面カバーの内側に貼ってあった接続図です。

送風ファンも入れてだけど、モーターが9個もついてる
軸直結のものも多いけど、そうじゃないお掃除メカやルーバー制御には、
ギアやらドライブシャフトやらがわらわら付いてるし、モーターには漏れなく配線が繋がっている。

こいつらもばっちり汚れているので、水洗いする際には外さないとならない。

外したルーバーユニットの裏側はこんな感じ。

ズームイン!

汚いですね…

左側にある配線の繋がっている白い樹脂のボックスには、樹脂製のギヤが数個入っていて、
うかつに開けるとギヤがこぼれ出てくるのでご注意を。(笑

いろいろあって分解完了。

意外なことに熱交換器の表面はたいして汚れてはいないようです。
内側はドイヒーなのかもしれませんが…

本当は送風ファンとドレンパンもバラして洗いたかったんだけど、
分解のやり方がわからなかった。

送風ファンを外すためには、サイドの軸受けの樹脂カバーと熱交換器を持ち上げればならないということは、youtube の先人たちの動画を見て知っていたのだけれど、
なぜかこの機種には熱交換器を留めているネジが見当たらない。
見えてるそれらしいネジは全部外したのに、熱交換器はビクともしない…

無理して壊したらシャレにならん。諦めることも大事な判断だ。

それに、時刻は 13:04 になっており、もう2時間44分も経過している。
暑いし、不安定な姿勢での作業で、すでにだいぶ体力と気力を削られている。

つまり、おじさんはもう疲れちゃってるのだよ。

送風ファンの状態はこんな感じ。
マジかよ… ってくらい汚い…

ズーーームイン!

ひでぇな… 熱交換器よりも送風ファンの方が圧倒的にカビだらけだ。
床にカビの塊が飛び散るわけだよ。
考えてみれば熱交換器は、暖房時には高温になるからカビは死滅するはずだもんね。

しかし、よくこなん使ってて病気にならなかったものだ。

外したいなぁ、送風ファン…
だれか外し方知ってる偉い人がいらっしゃったら教えてください。

エアコンの機種は 2014年製 ダイキン AN40PRP-W です。
この機種は他のと送風ファンの取り付け部がちょっと違うみたい…

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養生

いきなりですが、養生完了です。
養生作業は、だいたい1時間ほどかかっています。

養生中の写真はありません。

一人でパンイチで作業していて、養生中の写真を撮るなんて無理でした。
すでに熱中症の症状も出てきて、なんか頭がフワフワしてるし…

養生の手順は以下の通り。

1.右側の制御基板の部分にタオルを巻き、その上からレジ袋を被せ、太い輪ゴムで留めた。
2.エアコン直下の壁(窓だけど)に、床まで養生マスカーで養生。
3.養生マスカーでエアコン室内機を包むように養生する。
4.ポリシートの上側を、天井にテープで貼って固定する。
5.ポリシートの下側に、さらに養生マスカーを連結してバケツまで排水経路を作る。

養生マスカーってものを初めて使いました。

ポリシートに発生する静電気は、壁を養生するときには壁にくっついてくれるのでありがたいのですが、それ以外の作業では慣れるまでやっかいでした。

粘着テープとポリシートは、少しでも接触するとがっちり接着されてしまいます。
一度くっついたらもう二度と剥がれず、無理に剥がそうとするとポリシートが破れる。

トーシローの初めての養生マスカー作業は、3回くらいやり直しました。

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洗浄

まず、マジックリンを1本使って、送風ファンと熱交換器をびしゃびしゃにします。

そして10分くらい時間を空けて、洗剤を浸透させてから蓄圧式噴霧器で洗い流しました。

下の写真は洗浄中に撮ったものです。
ポリシート排水路の下に見える黒い点々はカビです。

で、排水を溜めたバケツがこれ。

イカ墨でも入れたみたいに真っ黒!
これみんなカビですからね。

クラドスポリウムって言うカビです。
Wikipedia クラドスポリウム

黒カビは人体への影響があって、喘息やアレルギーの原因になります。

黒い色は菌糸の色だそうなので、このバケツの中にはものすごい量の菌糸が入っているわけです。
おそろしいですねぇ…

ほんと、こんなエアコン使っていたら病気にならないほうがオカシイ。

外した部品は風呂場でカビキラーをぶっかけて洗い、組み立ててあります。
綺麗になりましたよ。
ただ、この組み立てが予想外に厄介で、組み立て方がわからなくなって大いに悩んで時間を消費しました。

下の写真は、フィルタフレームを前に悩んでいるところです。

諸々洗浄が終わって組み立てました。

送風ファンの部分を拡大するとこんな感じです。

で、これが清掃前↓

送風ファンのブレードには、うっすらとまだ汚れがこびりついているのが見て取れますが、
もうわたくしは疲労と暑さでまいっておりまして、ファンブレードを一枚一枚ブラシで拭く気力はありませんでした。

頭がクラクラしてぶっ倒れそうだったので、エアコンを起動して冷風を浴びたときには、
「ああ、やっと終わった。パンイチにゴム手なんて、シュールすぎる姿で逝かないで良かった」と安堵しました。

時刻は20時32分。なんと10時間もやってたわけだ…
そしてまだ後片付けが残っている。

後片付けが終わったのが21時20分。

合計の作業時間は11時間!!!!!!

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結果

効果はあったのか?

効果は十分にありました。
これからは、年一くらいはやろうと思います。

エアコンの周囲にカビの塊が飛び散ることもなくなったし、
つけたとたんにホームレスのおじさんが入ってきたみたいなハードなスメルも無くなった。

エアコンの吹き出し口の前に立って、顔面で風を受けても臭くない!
これまではそんなことしたら健康被害が出そうだったもんね。

問題点

ただ、エアコンの機能の内部クリーニングのとき、熱交換器が乾燥してゆく過程で、
ホームレスのおじさんの香りがヌッと顔出すのですよ…

室温が設定温度に達して、稼働が断続的になっているときにもおじさんはヌッと現れる…

おそらく、送風ファンが外せなくて、熱交換器の中側の汚れを洗えなかったからだと思う。
埃とカビと油がへばりついていて、そいつが臭いを発しているのだろう。

結露して濡れている間は臭わないのだけど、乾いてきて、臭い物質が水の表面張力の呪縛から解き放たれた時、ホームレスのおじさんがヌッと顔出す。

高圧洗浄機でもあれば、力業でどうにかできたかもしれないけど、
所詮は人力の蓄圧式噴霧器だ。こびり付いた汚れを吹き飛ばすなんてパワーは無い。

「業者にクリーニングをやってもらったのにまだ臭い!」と怒っている人のブログ記事を見たことがあるけど、おそらくこういうことだと思う。

エアコンクリーニングの作業は楽な仕事ではありません。
自分でやってみて、よーーーーくわかりました。

1万円~2万円程度で、出張先でできることは、道具の違いこそあれ、
今回わたしがやった程度のことしかできないと思います。

いっそ取り外して、外でバラして洗った方が作業時間は短いし、
仕上がりも良いと思うけど、機材も洗い場も無いもんね…

庭のある一戸建てならできるかもね。

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まとめ

『エアコンクリーニング作業の大変な点』については、
本記事の冒頭にある『要約』を参照願います。

自分でやる価値はあるか?

●自分でやる価値はあるか?

ある! ありまくる!

最初は大変だけど、所詮はバラして洗うだけの作業に過ぎない。
慣れればスピーディにやれるようになると思う。

なにより、自分でバラして仕組みを理解することで、
エアコンがブラックボックスではなくなる。

どんなトラブルも自力で直せる。(ような気がしてくる魔法にかかる (;^ω^)

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作業に11時間もかかった理由

●作業に11時間もかかった理由
くっそ暑い中、なんと11時間も、ほぼぶっ続けで作業しました。

食事もバナナとお菓子を少しだけ。あとは熱中症対策で水をガブガブ。

慣れない脚立に上り下りし、
脚立の上で体をあっちこっちにひん曲げて不自然な姿勢での作業、
それにきったないベトベトでカビだらけのエアコン、
外れない部品、飛び散る細かい部品、折れるツメ、写真撮影…

そして何よりくっそ暑い!!
いやはや大変でした。

ビーグル1(左)
のら犬

11時間もかかった原因は、
外れない部品を外そうとして悪戦苦闘していたり、
バラした部品の組み立て方がわからなくて悩んでいたり、
無くした細かい部品を探していたりしたからなんだよ。

次に同じ作業するなら、おそらく作業時間は1/3くらいに短縮できると思う。
だから3時間から4時間ってところだろう。

涼しくなったら、リベンジしようと思っています。

ちなみに今回は、ダメージがひどくて翌日は寝込みました。(笑

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ちょっと恥ずかしいけど

ちょっと恥ずかしいけど、けっこーな数のネジが余りました。(´・ω・)
自己最高記録だと思いますね。

「前面カバー」って紙は、除去し忘れなので無視してください。

右側のは折れた爪とか部品とかです。
これらは最初から、ほとんど折れたり割れたりしていたものであって、
今回わたしがやっちまったものでは無いと思います。

それにしてもまぁ、なんでネジがこんなに余ってんだ?

あーーー疲れた…

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